『東洋法制史研究会通信』第15号(2006年8月21日)

《記事》

岡田朝太郎著作目録(稿)

西 英昭


 清末法典編纂の日本人顧問として清朝に渡った岡田朝太郎についてはこれまでにも多くの論考が発表されているが[注1]、そのうち「清末民初近代刑法的啓蒙者―岡田朝太郎」(黄宗樂教授祝壽論文集編輯委員會編『黄宗樂教授六秩祝賀 基礎法學篇』(學林文化事業有限公司・二〇〇二)所収)を発表されている台湾の国立政治大学教授、黄源盛先生が2005年6月より12月までの間、京都大学に招聘外国人研究員として来日された。黄先生は筆者台湾滞在の折に最もお世話になった先生であり、また昨年本会での発表を急遽お願いしたこともあって、何らかの形で御恩返しをしたいと思い黄先生にお伺いしたところ、「岡田朝太郎について何か新たな情報があれば教えて欲しい」とのお話を頂いたのがそもそもの始まりで、今回本稿を草することとなった。

 岡田朝太郎の履歴を伝える文献は既にいくつか知られており[注2]、ここで改めて紹介することはしない。ただ、過去筆者も折に触れて紹介してきたが、外交史料館所蔵外務省記録「外国官庁ニ於テ本邦人雇入関係雑件 清国ノ部」(請求記号:三門八類四項一六-二号)四(一)巻に岡田に関する史料のいくつかが残されていることを再度掲げておく。清国からの招聘状、招聘に関する外務省内部の文書、清国政府との招聘契約書などが含まれるが、その中でも注目されるのは岡田の帰国に関する記録である。岡田は民国四年にある詐欺事件に巻き込まれて帰国を余儀なくされるが、同史料にはその際の外務省側の記録、及び岡田の弁明書、及び大理院判決(『政府公報』民国4年6月27日(1126号)咨文)が含まれている。興味のある方は直接史料を参照されたい。

 岡田の履歴は以上から知られるものの、彼の著作を通覧できるような目録を見いだせなかったため、今回試みにこれを纏めてみることとした。目録の常として遺漏無きを期し難いが、岡田朝太郎の生涯における研究活動の推移を窺う一つの参考資料にはなり得よう。例えば岡田の帰国を境にその論文の方向性がどのように変化するのか、といった興味から本目録を見てみることもまた興味深いかもしれない。各位の参考になれば幸いである。

 注1:宮坂宏「清末の法典編纂をめぐって」(法制史研究14別冊・1963)、同「清末の近代法典編纂と日本人学者」(専修大学社会科学研究所月報46/47・1967)、同「清国の法典化と日本法律家―清末の刑法典編纂の問題について―」(『仁井田陞博士追悼論文集 第3巻 日本法とアジア』(勁草書房・1970))、島田正郎『清末における近代的法典の編纂』(創文社・1980、なおこの本の旧稿となった各論文(凡例に列挙されている)も参照のこと。)、杜鋼建「沈家本岡田朝太郎法律思想比較研究」(張国華主編『博通古今学貫中西的法学家―1990年沈家本法律思想国際学術研討会論文集』(陝西人民出版社・1992)など参照。
 注2:岡田の履歴については井関九郎監修『大日本博士録 第一巻 法學博士及藥學博士之部』(発展社・1921)48-49頁参照。また逝去時の追悼文として牧野英一「岡田朝太郎先生の永逝」(法学協会雑誌54-12・1936)、弟子による回顧録として平塚芳雄「恩師の思い出」(濃尾人262・1965)などがある。



岡田朝太郎著作目録(稿)



(凡例)
・配列は年代順とする。一年ごとに論文、書籍の順で掲載する。
・著書は『 』、論文は「 」で示す。( )内は掲載誌とその巻号である。同じ論考が複数の雑誌に転載されている場合は(雑誌名・雑誌名)の如く併記した。
・「*」印を付した書籍は中国政法大学図書館編『中国法律図書総目』(中国政法大学出版社・1991)収録の情報に拠るものである。ただし同目録は所蔵情報を欠いている為、現物及びその所蔵機関については確認不能である。
・注記の無いものは原則日本国内に所蔵がある。NACSIS-Webcatまたは国立国会図書館のNDL-OPAC等の検索システムにて確認されたい。
・岡田は川柳の研究者としても知られ、岡田の雅号である「三面子」名義で多くの論考・著書を発表している。法学関連の論文とは直接の関係は無いが、岡田の多彩な活動を窺う要素として、また各期間の著作動向を探る史料として合わせて掲載する。
・この目録以外にも岡田の論考は存在すると思われる。もとより万全を期し難く、読者の御寛恕を請う。

明治25年(1892年・光緒18年)
 「(翻訳)土地所有権の起源」(法学協会雑誌10-1,2,3,5,6)
 
明治26年(1893年・光緒19年)大学院卒業、東京帝国大学法科大学講師(9月~)
 「短期自由刑の二大弊害救治策」(明法誌叢17,20)
 
明治27年(1894年・光緒20年)東京帝国大学法科大学助教授(5月~)
 「累犯者を減する一策」(法学協会雑誌12-8・国家学会雑誌89,90)
 「(討論)甲、乙を殺害するの目的を以て毒薬を服用せしめたるに偶々消毒物之に混和し居りたるを以て乙は死を免れたり甲は有罪なりや否」(法学協会雑誌12-8)
 「刑法第二編第二章第二節について」(法学協会雑誌12-12)
 「官吏の職務を行ふを妨害する罪について」(法学新報45)
 『日本刑法論』(有斐閣書房)
 
明治28年(1895年・光緒21年)
 「冒認罪論」(法学協会雑誌13-9,12)
 『刑法総則』(日本法律学校本科28年度講義録)(日本法律学校)
 『日本刑法論』(総論之部・訂正増補再版・訂正増補3版(信山社復刻版あり)・有斐閣)
 『日本刑法論』(各論之部・訂正増補再版(信山社復刻版あり)・有斐閣)
 
明治29年(1896年・光緒22年)
 「古今の弑逆者に関する精神医学的研究」(法学協会雑誌14-1,2,3,4,6,9)
 『大審院刑事判決例 参考科目』(東京専門学校行政科第八回一年級講義録)(東京専門学校)
 
明治30年(1897年・光緒23年)非職(3月)、留学へ(ドイツ・フランス・イタリア)
 「累犯者の処分」(国家学会雑誌125)
 「変造私文書行使の件について」(法学協会雑誌15-1)
 「(討論)情を知りて偽造貨幣を窃取して之を以て物を買入たる者の処分如何」(法学協会雑誌15-6)
 
明治31年(1898年・光緒24年)
 
明治32年(1899年・光緒25年)
 「現今の刑法学理適用の有様」(丹羽清次郎編『名士と青年』(上田屋))
 (ドイツ語訳)Vorentwurf zu einem Strafgesetzbuch für das kaiserlich japanische Reich,
  Sammlung Ausserdeutscher Strafgesetzbücher in deutscher Übersetzung no.14//a
  Berlin. J. Guttentag
 
明治33年(1900年・光緒26年)帰国(7月)、東京帝国大学法科大学教授
 「冤罪者に対する国家賠償制度」(法律新聞3,4,5,6・明治法学13・国家学会雑誌165)
 「緊急状態及意思自由」(法学志林12,13,14)
 「刑事政策」(明治法学14)
 「ベルチュン氏個人識別法」(監獄協会雑誌13-11,12,14-2,3,4,6)
 
明治34年(1901年・光緒27年)法学博士号授与(6月)
 「緊急状態及意思自由」(法学協会雑誌19-1,6)
 「(討論)狂者刀を振ひ人を追ふ父兄其傍に在り被難者已に恨ある者なるを見て其儘棄て置きたる為め遂に之を殺せり父兄は刑法上罰すべきものなりや」(法学協会雑誌19-8)
 「刑法非改正論の一節に付きて岸本法律学士に質す」(法律新聞19)
 「刑法非改正論を評す」(法律新聞20)
 「岡松君に」(法律新聞21)
 「(解疑)商事会社に対する誹毀罪」(法学志林16)
 「(解疑)一罪と数罪を区別する標準」(法学志林17)
 「承諾と犯罪成立との関係」(法学志林18)
 「(解疑)受寄の時計を売却したる者の処分」(法学志林20)
 「特別宥恕竝罪様の列挙に付て」(法学志林21)
 「(解疑)強盗強姦致死の処分」(法学志林22)
 「犯罪論」(法政新誌45)
 「一罪と数罪との区別について」(法政新誌47,48)
 「刑法学理適用の有様」(長井庄吉編『名士講壇』(上田屋))
 『刑事訴訟法講義案』(有斐閣)
 『刑法総則講義案』(有斐閣)
 『刑法講義案』(総則/各論・有斐閣)
 (賛評)藤澤茂十郎『刑法評論:改正草案』(東京専門学校出版部)
 
明治35年(1902年・光緒28年)
 「刑の執行猶予」(内外論叢1-3,4)
 「「チャーレス」五世の刑法」(法学志林30)
 「刑の執行猶予の立法例」(明治法学38,39)
 「隠私漏告罪を論す」(明治法学43,44)
 「刑事政策」(明治法学45,46)
 「世界最古の法典」(明治法学47)
 「隠私漏告罪を論す」(明義3-10,11)
 「都市の道路取締」(警察協会雑誌29)
 「公園の雀」(福田滋次郎編『学窓閑話』(晴光館))
 『刑法講義案』(6版・2冊(明治35・36年)・有斐閣)
 (校閲)岩井尊文『不作為犯』(有斐閣)
 
明治36年(1903年・光緒29年)
 「(判例評釈)文書偽造行使事件」(法学協会雑誌21-2)
 「(判例評釈)偽証事件」(法学協会雑誌21-2)
 「(判例評釈)強盗殺傷事件」(法学協会雑誌21-2)
 「刑の執行猶予について」(法学協会雑誌21-3)
 「(判例評釈)電気盗用事件の判例を評す」(法学協会雑誌21-7)
 「自殺について」(法学協会雑誌21-9,11)
 「間接正犯」(法学協会雑誌21-12)
 「「ベルチオン」式個人識別法について」(法学志林43)
 「正犯従犯の区別の標準に関する蜷川学士の論駁に答ふ」(明義4-4)
 「再び蜷川学士に答ふ」(明義4-6)
 (校閲)松原一雄『過失論』(刑事論集第2号)(有斐閣)
 『刑法講義』(刑法総論/各論合本・明治法律学校出版部講法会)
 (校閲)吾孫子勝・乾政彦訳『フォン・リスト著 独逸刑法論』(早稲田大学出版部)
 『刑法』(和仏法律学校高等科36年度講義録)
 
明治37年(1904年・光緒30年)
 「受託物費消罪について」(法学協会雑誌22-4,5,6)
 「催眠術を以て私に治療を施すを業と為すは刑法私為医業の罪か」(内外論叢3-3)
 「賄賂として官吏に贈るべく委託したる金銭の費消」(法学志林56)
 「催眠術と刑法との関係殊に刑法上医業の意義」(明治法学70)
 「誤殺誤傷について」(明治学報76)
 「刑事裁判の一大欠点」(法学新報14-8)
 『刑法講義案』(改正8版・有斐閣書房)
 
明治38年(1905年・光緒31年)
 「刑事上の責任年齢に就て」(国家学会雑誌19-4)
 「責任更新」(法学協会雑誌23-3)
 「不作為の詐欺取財」(法学協会雑誌23-11)
 「(法理研究会講演会)民法と刑法との関係」(法学協会雑誌23-11)
 「因果連絡中断か責任更新か」(法学志林7-1)
 「分限令の解釈と教授の言論」(法学志林7-9)
 「委託者以外の者が受託者に対し擅に委託物を自己に売却せしめたる場合の処分」(明治学報82)
 「明治三十八年法律第66号について」(明治学報86)
 「満州の処分に関して」(明治学報93)
 『漢訳刑法講義案』(法政大学)
 『刑法問答録』(早稲田大学38年度法律科第一学年講義録)(早稲田大学出版部)
 『刑法総論』(法政大学38年度講義録)
 
明治39年(1906年・光緒32年)清国政府応聘(9月)
 「時事刑法観」(法学協会雑誌24-1,2,3,6,7)
 「貨幣偽造に関する罪」(法学協会雑誌24-4,5)
 「韓国新刑法」(明治学報98)
 「高等文官判検事受験者心得」(新時代1-2)
 「川柳資料」(早稲田文学39年1号)
 『刑法講義 総論』(明治大学39年度法学科第一学年講義録・明治大学出版部)
 『刑法講義』(明治大学39年度法学科第二学年講義録・明治大学出版部)
 『刑法総則講義案:漢文』(有斐閣)
 (校訂)土屋彦太郎・相川茂郷『中等法制経済教科書』(修訂改版・明治書院)
 
明治40年(1907年・光緒33年)
 『刑法講義 総論』(明治大学40年度法学科第一学年講義録・明治大学出版部)
 『刑法講義』(明治大学40年度法学科第二学年講義録・明治大学出版部)
 
明治41年(1908年・光緒34年)
 『法学通論』(富山房・有斐閣共同刊行)
 『法学通論』(張孝栘漢訳・富山房)
 
明治42年(1909年・宣統元年)
 「清国憲政施行問題について」(国際法雑誌8-6)
 
明治43年(1910年・宣統2年)
 「清国の刑法草案について」(法学志林12-2)
 「清国の将来について」(国際法雑誌9-7)
 
明治44年(1911年・宣統3年)
 「清国既成法典及び法案について」(法学志林13-8,9)
 「清国改正刑律草案」(法学協会雑誌29-3)
 「(口授)刑事法與検察制度」(鄭言筆述・蔣士立編『検察制度』(上海・中国図書公司))
 
明治45年=大正1年(1912年・民国元年)
 *(徐謙校定)『検察制度詳考』(順治門内東太平街徐宅印)
 
大正2年(1913年・民国2年)
 『中華民国暫行新刑律』(国民大學・中華大學)
 
大正3年(1914年・民国3年)
 
大正4年(1915年・民国4年)帰国(9月)
 『刑法総則講義案』(有斐閣)
 (序論)法律編査会編輯『中華民国罰則彙纂:附懲戒法規』(法律編査会)
 
大正5年(1916年・民国5年)
 「世界の刑法」(法学志林18-7,8)
 
大正6年(1917年・民国6年)
 「委内瑞拉合衆国新刑法法典概評」(法学協会雑誌35-2,4,5,7,9)
 『中華民国新刑律総則講義』(明治大学出版部)
 *(徐謙校定)『検察制度詳考』
 
大正7年(1918年・民国7年)
 「稍狭き法定刑と酌加減の法」(法律新聞1360・法学志林20-1)
 「賄賂に関する立法例」(法学協会雑誌36-6,8,9,11)
 「予審の所管」(国家及国家学6-1)
 「一九一九年巴奈馬共和国刑法法典略評」
 (杉山直次郎編『富井先生還暦祝賀法律論文集』(有斐閣書房))

大正8年(1919年・民国8年)
 「波利維亜刑法法典」(法学協会雑誌37-9,10,11,12,38-1,3,8,9,10)
 『法学通論』(改訂5版・中外印刷工業)
 *『中華民国新刑律総則講義』(朝陽大学)
 
大正9年(1920年・民国9年)
 『刑法論』(中外印刷)
 
大正10年(1921年・民国10年)
 
大正11年(1922年・民国11年)
 「予審について」(法律新聞1950)
 「刑法の改正について」(法律及政治1-6)
 *『刑法総則』(朝陽大学)
 
大正12年(1923年・民国12年)
 
大正13年(1924年・民国13年)
 「天津罪国津罪」(法律及政治3-3,4,5,7,8)
 「毀棄罪の沿革」(法律及政治 3-10,4-4)
 「邏羅国刑法法典」(早稲田法学3-1)
 『刑法総論』(中外印刷)
 『邏羅国刑法法典』(出版者・出版地不明)
 
大正14年(1925年・民国14年)
 「誤字誤写又は変更に基く難解又は異調の例」(やなぎ樽研究1-1,7,8,2-9,4-1,2,5・-1928年)
 「誹風柳樽全集に就て」(やなぎ樽1-2)
 「誹風柳樽全集に就ての補遺」(やなぎ樽研究1-4)
 「足袋と川柳」(やなぎ樽研究1-4)
 「川柳敬錯子」(鯱鉾川柳14-11)
 「寛政改革と柳樽の改版(一)」(早稲田法学5-1)
 『刑法各論』(明治大学)
 *(胡長清訳)『刑法総論』(朝陽大学出版部)
 『評釋川傍柳初編』(川柳よのころ社)
 『誹風柳樽全集に就て』(柳書刊行会)
 
大正15年=昭和元年(1926年・民国15年)
 「医業の秘密問題」(日本の医界16-83)
 「百花堂露丸と其撰句」(やなぎ樽研究2-1)
 (監修)『最新六法全書』(最新六法全書編纂所)
 『木卯柳句抄』(東京市立日比谷図書館)
 
昭和2年(1927年・民国16年)
 「寛政改革と柳樽の改版(二・完)」(早稲田法学6-1)
 「川柳評前句附万句合創刊の年月」(やなぎ樽研究3-1)
 「寛政改革と柳樽の改版の増損と正誤」(早稲田法学7-1)
 『刑法論』(中外印刷出版部)
 『日常の法律』(『大日本百科全集』第11巻・誠文堂)
 『寛政改革と柳樽の改版』(磯部甲陽堂)
 『虚心觀』(磯部甲陽堂)
 
昭和3年(1928年・民国17年)
 「刑法改正予備草案略評(総則)」(早稲田法学8-1)
 『評釋川傍柳第二編』(よのころ社)
 
昭和4年(1929年・民国18年)
 「(講演)川柳と法律」(明治聖徳記念学会紀要31)
 「川柳養老醴泉」(やなぎ樽研究5-1)
 
昭和5年(1930年・民国19年)
 「頼政(謡曲)と川柳」(やなぎ樽研究6-4)
 「奉行の川柳狂句」(法律時報2-10)
 『謡曲と川柳』(春陽堂)
 
昭和6年(1931年・民国20年)
 「難解川柳狂句」(やなぎ樽研究7-1,2,3,4)
 「頼朝に対する川柳狂句」(頼朝会雑誌2,3)
 *(胡長清訳)『日本刑法改正案評論』(上海会文堂新記書局・北京図書館/上海図書館蔵)
 『川柳』(岩波講座日本文学)(岩波書店)
 
昭和7年(1932年・民国21年)
 「和歌に関する難解柳句」(やなぎ樽研究8-1,2,3,4,5,6)
 「難解川柳狂句解」(やなぎ樽研究8-8,9,10,11,12,9-1,2,3,4,5,6,9,10)
 「天保以後の川柳狂句」(月刊日本文学2-6)
 
昭和8年(1933年・民国22年)
 「万暦十辰年万句合抄」(やなぎ樽研究9-8)
 「難解川柳狂句」(やなぎ樽9-11,12)
 
昭和9年(1934年・民国23年)
 『刑法の知識』(万有知識文庫14)(非凡閣)
 
昭和10年(1935年・民国24年)
 (日本語訳)『一九二八年西班牙刑法』(司法資料194号)(司法省大臣官房調査課)
 (日本語訳)『伊太利刑法典』(司法資料198号)(司法省大臣官房調査課)
 (日本語訳)『伊太利刑事訴訟法典』(司法資料第199号)(司法省大臣官房調査課)
 
昭和11年(1936年・民国25年) 逝去
 (日本語訳)『伊太利刑法典報告』(司法資料第207号)(司法省大臣官房調査課)
 (日本語訳)『伊太利刑事訴訟法典報告』(司法資料208号)(司法省大臣官房調査課)
 『名川柳集』(大日本雄辯會講談社)
 
(刊行年不明)
 『刑法各論』(法政大学)
 『刑法総論』(法政大学)
 『刑法』(総則・日本法律学校)
 (翻訳)『比律賓刑法』(出版者・出版地不明)
 (翻訳)『秘露刑法』(出版者・出版地不明)
 (翻訳)『日文西班牙刑法法典』(出版者・出版地不明)
 (翻訳)『日文智利刑法法典』(出版者・出版地不明)
 『比較刑法』(明治大学出版部・『日本立法資料全集』別巻315,316(信山社)として復刻)
 *(江庸訳)『刑法総論』(法政大学)
 *『刑法総則講義案』
 *(江庸・陳與年訳)『刑法-総論各論』(法政大学)
 *(陳與年訳)『刑法各論』(民国年刊)
 *熊元襄訳『刑事訴訟法』
 *『新刑律(法律別科)』(油印本)
 
(未確認)
 「謀故殺罪を論じて其の区別の当否に及ぶ」(公法及私法精理1-1)
 「刑の執行猶予の立法例」(公法及私法精理1-4)
 「隠私漏告罪を論す」(公法及私法精理1-6)
 「大危害事件について」(東京朝日新聞12.12.30)
   
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